この記事では、私が妊娠中に妊娠糖尿病となり、総合病院へ転院することになった経緯を詳しくまとめます。
私は妊娠糖尿病ではなく子宮頸管長が短く絶対安静にしないといけないことも発覚し、出産前に15日間入院しました。
妊娠糖尿病の場合、総合病院へ転院するケースが多いようですが、産院によって判断は異なります。私の場合は里帰り出産だったので、時間がない中の転院でバタバタでした。
もし、妊娠糖尿病になって悩んだり、転院を迷っている人がいたら、少しでも参考になったら嬉しいです。
第二子妊娠でも妊娠糖尿病になり、分食の食事管理を行いました!!!
妊娠糖尿病が発覚したのは妊娠24週頃でした
妊婦検診は毎回尿検査がありますよね。
私は何度か尿糖が出ていました。
食後に検査を受けたこともありましたが、食後ではないときも尿糖が出てしまうこともありました。
妊娠糖尿病の可能性があるので、週数が進んだら検査しましょうと言われていました。
そもそも妊娠糖尿病って何?とかなり戸惑ったのでまず妊娠糖尿病について、まとめていきます。
妊娠糖尿病は妊娠中に発見される糖代謝異常
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。
引用元:
妊娠糖尿病はあくまで妊娠中にはじめて発見される糖代謝異常なので、もともと糖尿病の人は含まれません。
妊娠糖尿病はブドウ糖負荷試験で診断
私は妊娠中期の妊娠24週頃、ブドウ糖負荷試験を受けました。
検査当日の朝まで10時間以上絶食した空腹のまま採血し、血糖値を測ります。次に、ブドウ糖液(ブドウ糖75gを水に溶かしたもの、またはデンプン分解産物相当量)を飲み、ブドウ糖負荷後、30分、1時間と2時間後に採血し、血糖値を測るという検査です
引用元:
空腹時:77 【110未満が正常】
1時間値:187 【180未満が正常】
2時間値:176 【140未満が正常、140~200は境界型、200以上は糖尿病】
空腹時の血糖値は正常ですが、1時間値も2時間値もアウトでした。
基準値を超えていることがわかったときは、まさか自分がって感じでした。
特に甘いものばっかり食べてたわけでもないし、食事も自炊して健康的だし体重の増加も少ないほうでした。
産婦人科や個人病院で対応可能かは産院の判断にもよる
妊娠糖尿病が判明してもそのまま産院で出産できるかどうかは産院の判断にもよります。
産婦人科は内科ではないので、糖尿病の診察はできません。
総合病院へ転院するか、産婦人科と内科の両方に通うかのどちらかです。
私の通っていた産婦人科では、「産婦人科では専門外なので妊娠糖尿病の対応はできません。」とはっきり言われました。
特に私は里帰り出産の予定だったので、その産婦人科ではどうすることもできませんでした。
- 専門外なので妊娠糖尿病の対応はできない
- 里帰り先の産婦人科にすぐ相談してください
- 早く総合病院へ転院したほうが良い
まだ仕事の引継ぎも終わっていなかったのですが、急遽帰省し、里帰り先の産婦人科に相談することにしました。
ここから転院するまでが大変だったよ。
妊娠糖尿病で転院を決意するまでの経緯
里帰り先の産婦人科では特に総合病院へ転院されるようには言われず、最終的に、自分で転院することを決めました。
産婦人科での対応や決意するきっかけをくわしくまとめます。
里帰り先の産婦人科の対応
「妊娠糖尿病?」
「糖質抑えて下さいね」
くらいの拍子抜けの対応でした。
あまりに心配する私を見て内科の病院を紹介してはくれましたがあまり妊娠糖尿病については触れられずとても不安な気持ちになりました。
まだ休み前で仕事もしていたので急遽休みをもらって帰省しました。
紹介してもらった内科は初めて行く病院だったし、内科も産婦人科も行かないといけないのは煩わしかった。
妊娠糖尿病のリスクの説明を受ける
内科の病院ではだいぶ待たされましたが、先生はとても親身になってくれて妊娠糖尿病のリスクも丁寧に説明してくださいました。
- お腹の胎児へのリスク
- 生まれるときに赤ちゃんが低血糖になるリスク
そう言われて本当に怖くなりました。
もともと糖尿病の人は妊娠するのもとてもリスクのあることだと初めて知りました。
胎児が巨大に育ってしまう場合もあるそうですが私の場合は胎児の大きさは標準くらい。だからって安心できないですよ、と。
不安で泣きそうになってしまいました。
血糖値測定が始まる
血糖値測定器を購入して、とりあえず数値を測って状況を見てみましょう
ということですぐに病院で血糖値測定器を購入することになりました。
病院で購入できたので市販製品を買うよりもだいぶ安かったです。
針とかセンサーとかアルコールも揃えなきゃいけないからけっこうな出費になります。
毎食の食前食後に測定するので一日6回。
測定は地味に痛いです。そしてやっぱり結果も良くなかったから測る度暗くなりました。
自分でも妊娠糖尿病についていろいろ調べたけど、どんどん怖くなってきちゃった。
しかも大体の人が産院では対応できないから総合病院に移されるとのこと。
なのに私の産院は、糖尿病は内科で診てもらってください、糖質制限してくださいくらいしか言われなくて、赤ちゃんが危ないかもしれないのに無関心すぎて危険を感じました。
大丈夫ですよ、ちゃんとフォローしますとも言ってくれなければ対応できないから総合病院に行ってくれとも言ってくれませんでした。
既に妊娠8か月くらいだったし病院転院するのもできるかわからずとても悩みました。
それでも転院しようと決意が固まりました。
安易に考えていた産院選び
出産する病院を選ぶとき、どんな基準で選びましたか。
私がそもそもなぜその産院を選んだのか振り返っていきます。
私はもともと総合病院か産婦人科と考えたとき、あまり迷うことなく産婦人科を選びました。
総合病院を選ばなかった理由
なぜかというと総合病院に良い思い出がなかったからです。
私自身総合病院で生まれ、体が弱かった私は何度か小児科で入院をしました。
入院して一人で過ごした病室…。好きな場所ではなかったですね…。
自宅からはバスで30分。けっこう遠いですよね。
そしていつも人が多くて診察までの待ち時間が長い。
建物も古くて大きい、いかにも「病院」らしく感じた総合病院。
なんだか古くて暗いイメージを持ってしまっていました。
なので出産する産院を選ぶとき、自分が赤ちゃんを産むときは総合病院ではなく、産婦人科にしようと迷うことなく決めていました。
産院選びの基準は?
実家は新幹線で2時間半かかる遠方です。
里帰り出産なので出産する産婦人科と普段の妊婦検診を受ける産婦人科と2つ選ぶ必要がありました。
普段の妊婦検診は近くの産婦人科で先生もとても優しくて評判も良く、この病院で出産出来たら安心なのになと思えるくらいでした。
里帰り先の産婦人科は、ネットの口コミとかHPから選びました。
近くて新しくてきれいで食事が豪華。
選ぶ基準はそんな安易な基準でした。
実家から車で15分くらいの新しい産婦人科を選びました。
予約もネットでできて、待ち時間も少なくスムーズで、待合室もとてもきれい。
ただ、先生は何人かいて、私はいつも違う先生だったし検診もいつも淡々としていてかかりつけの産婦人科で感じるような温かみはあまりありませんでした。
ただ淡々と効率的に患者を診るといった感じでしょうか。
私が健康な妊婦だったらこの産婦人科でも問題なく、満足できたかもしてないのですが。
最終的に総合病院への転院を決意した理由
私の場合は、妊娠糖尿病という「ハイリスク妊娠」。
出産するときのリスクについてはこの産婦人科は考えてくれてるの?!という大きな不安。
かかりつけの産婦人科でまた次の妊婦検診を受けたとき、「産婦人科には内科を紹介してもらったが、総合病院は紹介してもらっていない」と伝えると呆れられました。
「わかってないね」
この一言が心に刺さりました。
そもそもまだ仕事があるからってここにいる場合じゃないでしょ、早く里帰り先に帰りなさいくらいの勢いでした。
ネットで妊娠糖尿病を調べたりすると、入院している人も多く、普通なら総合病院に転院させられるのに私は大丈夫なのかととても不安でした。
再度出産予定の産婦人科に電話しました。
調べる限り、妊娠糖尿病の人は出産時に赤ちゃんが低血糖になるリスクもあって総合病院に転院するケースが多い、私も転院したほうが良いのではと思っています。
と伝えたところ、「では転院されたいということですね、それでは紹介状を書きます」というような対応でした。
無関心、なんでしょうか。
土壇場だったけど決心して本当に良かった。
紹介してもらった内科は総合病院ではなかったので、自分が生まれた総合病院を紹介してもらうことにしました。
古くて暗いイメージはあったけど、そうしたリスクにちゃんと対応できる、医療のしっかりした総合病院だと分かっていたからです。
自分の部屋や食事が豪華なことより、
赤ちゃんが無事に生まれることが何より大事。
本当にそう強く感じました。
いろいろ悩んだけど、赤ちゃんに何かあったらと考えると、安心できるところで出産することが大事だと思ったことで転院する決意がつきました。
ハイリスク妊娠については下記のサイトに詳しく載っています。
私は低身長な上に出産前は切迫早産でした。
低身長の時点で総合病院を選ぶべきでした。(実際の出産は普通分娩でスムーズなお産でした。)
おわりに
妊娠糖尿病になる人は最近では増えてきていて、妊婦の10%くらいの人がかかるそうです。
おなかの赤ちゃんが無事生まれるのか、とても不安になりますよね。
血糖値のコントロールはとても難しいです。出産までどんどん血糖値が上がっていってけっきょくインスリンも打つことになりました…。
でも無事に元気に生まれてきてくれたので良かったです^^総合病院に転院して本当に良かったと思いました。
しっかり病院でケアしてもらって、安心して出産できますように。
★第一子妊娠時(食事管理なし・転院・管理入院・インスリンあり)
★第二子妊娠時
感想などあればコメントください^^