ファッションレンタルはサステナブル?服を無限に試せるという意識は大きなリスク!

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環境負荷が非常に大きな産業として問題視されているファッション産業。

普段は着ないような様々なアイテムを気軽に試せるファッションレンタルサービスは、1枚の服をみんなでシェアできるためサステナブルな取り組みとして注目されています。

ただ、サステナブルだからみんなどんどんレンタルしよう!となったときに、次のような疑問が浮かび上がります。

実際にシェアしているアイテムはサステナブルなの?

エネルギー消費の多いドライクリーニングや二酸化炭素を排出する配送の急増はどのような影響がある?

むやみやたらと服を買わずにファッションレンタルでみんなとシェアするという考え自体はサステナブルです。

でも、レンタルはサステナブルだからいくらでも利用していいんだという考えになってしまうと大きなリスクがあると感じました。

本来のサステナビリティは、まずは「1着の服を長く大切に着る」「無駄に服を買わない」という考えが根本にあってこそ成り立ちます。

この記事では、ファッションレンタルがサステナブルである理由とサステナブルではない理由、そして各ファッションレンタル企業のサステナブルな取り組みについてまとめます。

「サステナブル」という言葉に踊らされることなく、1消費者として本当にサステナブルなものとは何かを考えていきたい。そんな人の役に立てれば嬉しいです。

※記事執筆途中

Contents(タップできる目次)

ファッションレンタルがサステナブルである理由

環境省

まずはファッションレンタルがサステナブルと言える理由を考えてみました。

  1. 服をシェアできる
  2. むだに服を買わなくて済む
  3. 服をリペアしながら長く使える

なんとなく環境にやさしいかな、サステナブルかなというふわっとした考えは私も持っていました。具体的にどうサステナブルなのかをまとめていきます。

※この記事では、 環境省 サスティナブルファッション のHP情報を参照にしています。(画像引用もしています)

ちなみに環境省の発信する情報の中には、持続可能なファッションを作っていくためには、リユース(再利用)でファッションを楽しむことも大事な項目の一つとして書かれています。

環境省

消費者に対しては次のようにレンタルサービスを活用してみることを提案しています。

シェアリングサービスやレンタルサービスを活用すると普段は着ないような様々なアイテムも気軽に試すことができます。また、ファッションスワップ(衣服交換会)などでも楽しみながら好きな一着を見つけられます。

環境省 サスティナブルファッション

また企業に対しては、過剰在庫を抱え込こまないよう、レンタルサービスを始めてはどうかと次の通り示唆しています。

サブスクリプション制の導入等で、売れ残りや値引きせざるを得ないことの多いデザイン性の高いアイテムからも収益があげられます。おしゃれを楽しむ機会を継続的に創出するレンタルサービスを始めませんか?

環境省 サスティナブルファッション

では、どんな理由でサステナブルだと言えるのか3つの理由を見ていきます。

理由①服をシェアできる

環境省

みんなで服をシェアすることによって、服1着が着用される機会や期間が増加します。

ファッションレンタルというサービス、しくみがない限りはなかなか人と服をシェアするなんてことできないですよね。

「この服、私には似合わなかったんだけど、〇〇ちゃんにあげようかな…」なんて思ったことはありますが、実際に本当に服をあげられたことはありません。その人がもらって嬉しいかどうかなんてわからないですからね…。

ファッションレンタルなら、自分の着たい服をレンタルして返却するだけなので手軽に服をシェアできます。

ルル

なんてありがたいしくみなんだ。

理由②むだに服を買わなくて済む

環境省

2019年に供給された衣服の数はなんと約35億着。数字が大きすぎて想像がつかないくらいですね。

大量生産をやめるには、みんなが買うことを少しでもやめることが必要です。

ファッションレンタルで服をレンタルすれば、買う服の量は減らすことができます。

理由③服をリペアしながら長く使える

環境省

ボタンがとれてしまった、裾が少しほどけてしまった、シミがついてしまった…という理由で簡単に服を手放すことってありますよね。

ファッションレンタルの場合は、レンタルした服にシミがついてしまったり、ちょっとした破損があった場合でもリペアしてくれます。

日常的な汚れの場合は、ユーザーがリペア費用を負担しなくていいケースが多いので安心です。

「汚してしまったらどうしよう」と不安を感じることもありますが、あらかじめ保険に入っておくこともできます。

ファッションレンタルは、リペアの仕組みがしっかりしているので、より長く頻繁に服を活用することができるところがサステナブルです。

ファッションレンタルがサステナブルではない理由

では、次にファッションレンタルがサステナブルではない理由についても考えてみました。

  1. ドライクリーニングが増える
  2. 配達によるCO2増加
  3. サステナブルな素材が使われているわけではない
  4. 結局多く売ることが目的になっていないか
  5. 服に対する感覚がマヒする

理由①ドライクリーニングが増える

ファッションレンタルで服をシェアするには、誰もが気持ち良く利用できるように毎回服をドライクリーニングしたりメンテナンスが欠かせません。

おうちクリーニングができるような服でもドライクリーニングすることになるので、これまでよりドライクリーニングの数や頻度は一気に上がります。

ドライクリーニング産業の集合的効果は分からないが、ドライクリーニングでは家庭での洗濯よりより多くのエネルギーが必要であり、さらに業務用のドライクリーニング設備では、スチーマーやアイロン、温度管理されたストレージなどエネルギー消費の多い設備が目白押しだ。レンタルされた衣料は、それが着用されたかどうかに関わらず洗濯されるであろうし、「Rent the Runway」などのサービスは自分で洗濯するなら避けたような手の込んだ作りの、ドライクリーニングのみのアイテムを我々に選ばせる力がある。

ファッションのレンタルサービスって、本当にサステナブル?

ドライクリーニングが自宅での洗濯よりエネルギーが必要なことはたしかに明らかです。

クリーニング後のハンガーやプラスチックバッグ、多くの資源も使われます。

「自分でクリーニングしなくてもいい!」という点はメリットだと思っていたのですが、本当にサステナブルであるためには、そもそもドライクリーニングが必要な服を着ないことだと気付きました。

理由②配達によるCO2増加

どんなスパンコールのスカートも借りたものは返却しなくてはいけない。それはすなわち、ワードローブをリースするときの配送による影響はファストファッションを購入する場合と変わらないものになりうる、ということだ。アメリカでは現在、「輸送」が二酸化炭素排出の原因のトップになっており、オンライン・ショッピングはその責の一部を負うべき立場にある。この二酸化炭素排出量のうちの4分の1は、オンラインストアで注文した荷物を倉庫から家まで届ける「ラストマイル・デリバリー」を行っているトラックに由来する。そして、いくつかの研究では衣料品の製造に次いで、消費者への輸送が、ファッション習慣において最大の二酸化炭素排出を行っているという。

ファッションのレンタルサービスって、本当にサステナブル?

ファッションレンタルは、「月額料金を支払えばいくらでも借り放題!」というのが大きな魅力の一つ。

でも、服を交換すれば交換するほど、返却・レンタルと配達の回数は増えますよね。

送料は月額料金とは別で支払いが生じることが多いので、出費を抑えるために交換回数は必要なだけにしようと理性は働きますが…とは言え二酸化炭素削減の課題を考えると難しいところ。

ルル

月1回の交換でも100人が1年間利用した場合2,400回の配達。。

理由③サステナブルな素材が使われているわけではない

ファッションレンタルで人とシェアできるしくみ自体はサステナブルですが、レンタルできるアイテムがサステナブルなわけではないですよね。

たとえば、リサイクル可能な素材が使われているのか、フェアトレードのアイテムなのかについてはこだわってはいないわけです。

つまり、レンタルしたアイテムを作るのに労働搾取が起きているかもしれないし、製造過程で多大な環境破壊に加担しているかもしれない。

本当の意味でサステナブルなのは、サステナブルなアイテムを選んで長く大切に着ることなのかなと感じました。

サスティナブルなファッションブランドについてはこちらの記事でくわしくまとめています。↓

理由④結局多く売ることが目的になっていないか

ファッションレンタルで借りた服はお得な価格で購入することもできるので、、正直気に入ったアイテムを買いたくなってしまいます。

企業側としても服が古くなってレンタルできなくなるよりも、お得な価格でユーザーに買ってもらうことのほうがメリットが大きいのか週末セールなどもよく開催するんですよね。

服を買わないためのファッションレンタルだったのに気付けば服を買ってしまう人は私以外にも多いはず。。

しかも月額料金もそこそこ高いのに、服を購入するとけっこう出ていくお金も多い…。

新しい服に触れる機会が多いとそれだけ誘惑も多いのも事実です。

ファッションレンタルを通して自分に本当に合う服に出会えるのは大きなメリット。でも購入が目的になって結局買う量が増えてしまうとサステナブルではないですよね。

ルル

あれ、何のためのレンタルだっけ…って思っちゃう。

理由⑤服に対する感覚がマヒする

ファッションレンタルサービスは、月に何度でもアイテムを交換できる借り放題のプランが充実しています。

トレンドの服もレンタルなら取り入れやすいというのはメリットですが、服をいくらでも取り換えられるというシステムは服に対する感覚をマヒさせてしまう危険性もあります。

ファッションレンタルは便利だけど、「1つの服を大切に長く使う」ということがサステナブルにつながるということは忘れずにいたい。

服をいくらでも取り換えれば取り換えるだけメンテナンスのドライクリーニングも往復配送にかかるCO2も激増します。

自分に合う服がわからないからファッションレンタルを一定期間利用してみる、トレンドのアイテムは買わずにレンタルするなど利用する期間を限定しながら利用するなど工夫したほうがいいかなと思いました。

各ファッションレンタルサービスのサステナブルな取り組み

各ファッションレンタルサービスのサステナブルな取り組みについて調べました。

airCloset(エアークローゼット)

創業当初から服をシェアすることで、持続可能なサービスでありたいという考えを持っていたエアークローゼット。

2020年にはSDGs推進に向けた取り組みを公式サイトで公開しています。

SDGs推進特設ページに掲げられている、代表取締役社長兼CEOである天沼 聰さんのメッセージを一部抜粋しました。↓

創業当初から事業の中心であるファッションレンタルサービス「airCloset」は、お洋服をシェアリングすることで、1着1着のお洋服が無駄に捨てられることなく、着たいと思ってくれる人の手から手に渡り、大切にされることで循環型の持続可能なサービスでありたいと考えています。

モノを大切にし、愛情をもって使っていく。

シンプルなことですが、これも一つのSDGsの取り組みになると思います。

SDGsは「決められたことだから」、「周りがやっているから」、「努力しなければいけないから」、ではなく、その責任を“あたりまえ”に捉え、一社でできないことは他の会社様と手を取りあって実施していきたいと考えています。

わたしたちのビジョンである「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」、ライフスタイルの根底にある地球環境をつくっていくことも大切な事業です。

エアークローゼットでは、未来の地球とわたしたちの子どもたちにとって「良い」と思う活動を真剣に取り組んでいくことを約束します。

エアークローゼットSDGs推進

個人ではなしえないことも、会社全体、社会全体で取り組むことでより大きな効果が期待できますよね。

具体的にはエアークローゼットでは、次のようなSDGs推進の取り組みを行っています。

衣服廃棄ゼロの実現自社で取り扱うすべての服を焼却・埋め立て処分しないでリユース・リセール・リサイクルを行う”サーキュラーファッション”の基盤を構築
エコセールレンタルが終了したアイテムを販売
洋服回収キャンペーンブランディアとコラボし、不要になった服を回収してレンタル
サブドネーション世界中の困っている人に寄付する
リサイクルボード破損などを理由にレンタルが終了したアイテムをリサイクルボード「PAN ECO(R)※」に活用する取り組み
※廃棄衣料品を90%原料とした循環型繊維リサイクルボード

参考URL:エアークローゼットがレンタルによる循環で衣服廃棄ゼロを実現

事業としてのサステナブルファッションへの思いや取り組みを知ることで、ユーザーである私たちもその思いを無駄にせず一緒に取り組んでいこうという気持ちになりますね。

実際にエアークローゼットを利用してみた私の口コミはこちらの記事でまとめています。

エディストクローゼット

エディストクローゼットでは、ブランディアとコラボした買取サービスのキャンペーンを行っています。

本キャンペーンでは期間中、EDIST. CLOSETがレンタルアイテムをお客様にお送りした段ボール箱に、ブランディアに買取して欲しいアイテムを詰めて送っていただくと、査定金額に500円プラスして買い取りを行います。さらにEDISTポイントが1,000ポイント付与されるため、最大1,500円分お得に宅配買取を利用いただけます(※1)。

EDIST. CLOSETからお客様にレンタルアイテムをお送りする際には、合わせて返送用の袋をお送りするため、送付時の段ボール箱はお客様に処分いただいていました。また、通常ブランディアでお客様が宅配買取を利用される際には、ブランディアから配送キット(専用段ボール箱)を取り寄せて、お品物をお送りいただく場合がほとんどです。

本キャンペーンでは、本来捨ててしまう段ボール箱に着目しました。世界的な需要増加や、生産時に必要となる燃料、物流経費の高騰等の影響を受け、段ボールの材料となる原紙の価格も高騰しています。

貴重な資源である段ボールを、不要だからと処分するのではなく、ブランディアへの買取依頼で有効活用いただくことで、廃棄を減らし、配送キットの取り寄せでかかる輸送時のCO2の削減にも貢献します。仮に1000人の方が本キャンペーンを利用すると、1.12トンのCO2が削減される試算になります(※2)。

(※1)宅配買取申込からブランディアへの商品送付で1,000ポイントを加算。また、買取成立時に500円を加算。

(※2)宅配キット中サイズで1個×1,000人での換算。

ファッションレンタル「EDIST」とコラボし「美クローゼットキャンペーン」を実施

エディストクローゼットから送られてくる段ボールを使ってブランディアに買取してもらうことで、本来捨ててしまう段ボールのリサイクルだけではなく、ブランディアからの配送キット送付にかかる輸送時のCO2の削減にもつながります。

たかが1つの段ボール、1回の配送と1人規模で考えるのではなく、1000人規模などもっと大きな規模で考えてみるのが大事ですね。

ルル

1.12トンのCO2が削減できるってすごい!

メチャカリ

ファッションレンタルをサステナブルに利用するために気を付けたいこと

  1. 1つの服を大切に使うことを意識する
  2. サステナブルについて知る

ファッションレンタルはサステナブル?まとめ

ファッションレンタルサービスは本当にサステナブルなのかまとめました。

サステナブルな理由
サステナブルではない理由
  • 服をシェアできる
  • むだに服を買わなくて済む
  • 服をリペアしながら長く使える
  • ドライクリーニングが増える
  • 配達によるCO2増加
  • サステナブルな素材が使われているわけではない
  • 結局多く売ることが目的になっていないか
  • 服に対する感覚がマヒする

服をシェアできることはたしかにサステナブルですが、服をいくらでも取り換えられるという考えでは逆に環境破壊に負担してしまいかねません。

「ファッションレンタルはサステナブル」と聞くと、何も疑わずにその通りだと思ってしまいそうですが、なぜサステナブルと言えるのかについても立ち止まって考えてみるともっといろんな問題が見えてきます。

どうすればもっと人にも環境にも優しくサステナブルにファッションを楽しめるのか考えながら取捨選択していけるといいなと思います。

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