映画窓ぎわのトットちゃんのあらすじと感想|悲しすぎて衝撃だった

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映画窓ぎわのトットちゃんのあらすじと感想|優しく包み込んで丸ごと愛してくれる物語
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全世界で累計2400万部を突破する、世界中で愛されているベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』が2023年12月8日に初の映画化されました。

映画予告では生き生きとしたアニメーションと校長先生の「君は、ほんとうは、いい子なんだよ」という言葉がとても印象的で心にずしんときました。

来年小学生になる娘と一緒にもう一度トットちゃんの物語を楽しみたい!ということで映画も2人で見に行ってたので、この記事ではあらすじや感想をまとめます。

小さい頃家にトットちゃんの本はあったし読んだことはあったのですが、映画前にあらためて娘にトットちゃんの絵本を購入して寝る前に一章ずつ読み聞かせをしてスタンバイ。

ほっこりと心温まるお話が多いので映画もほんわか優しいストーリーかなと思っていたのですが、まだ5歳の娘と一緒に見るには少し悲しすぎたかもしれないと途中後悔するほど涙が出る場面もありました。

戦争の残酷さをオブラートに包まず、日常を生きる子どもの視点から描き切っていました。そして最後には優しさが心に残る映画でした。

感想はネタバレも含むのでまだ映画を見ていない人は気を付けてくださいね。

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Contents(タップできる目次)

映画窓ぎわのトットちゃんのあらすじ|小学校を退学になったトットちゃんの新しい出会い

『窓ぎわのトットちゃん』の

  • あらすじ
  • 声優キャスト
  • 初の映画化になった理由

など気になる情報をまとめていきます。

映画の概要とあらすじ|おてんばすぎるトットちゃんと電車の学校

タイトル窓ぎわのトットちゃん
公式サイトhttps://tottochan-movie.jp/
公開日2023年12月8日
監督八鍬新之介
原作黒柳徹子
主題歌あいみょん「あのね」
キャラクターデザイン金子志津枝
声優キャスト大野りりあな、役所広司、小栗旬、杏、滝沢カレン

おしゃべりで、落ち着きがなかったトットちゃんは小学校1年生でなんと退学になってしまいます。

そこで新しく通うことになったのが電車の教室がある珍しい小学校、トモエ学園。みんなに「困った子だね」と言われてきたトットちゃんを、トモエ学園の校長先生は優しく受け入れてくれます。

「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」

校長先生に出会えたこと、トモエ学園での毎日がトットちゃんのすべてが変わります。

声優キャスト|トットちゃんを演じるのは現役小学生

トットちゃん大野りりあな
小林先生(校長先生)役所広司
トットちゃんのパパ小栗旬
トットちゃんのママ
大石先生(担任の先生)滝沢カレン

トットちゃんの声を演じるのは2016年生まれで現在7歳の大野りりあなさん。

小学館の『ぷっちぐみ』の専属モデルで、数多くのドラマやTV番組、CMで活躍しています。7歳にしてすごい経歴……!

弾むような声がとても可愛らしくてトットちゃんのイメージにぴったりです。

校長先生役は役所広司さん、トットちゃんのパパとママに小栗旬さんと杏さんととても豪華な声優陣です。

初のアニメーション映画化された理由

1981年に『窓ぎわのトットちゃん』が発売されてから42年。多くの映画監督から映画化のお話があっても「本を読んでくれた人の頭の中にある映像のほうが良いのでは?」とすべてお断りしてきたそうです。

今回はアニメーション化の話だったから、それだったら若い世代の子でも楽しめるかもしれない!と映画化が決まりました。

たしかに、アニメーションじゃなかったら5歳の娘も「映画見たい!」と言い出さなかったかもしれません。

キャラクターデザインを手掛けるのは、アニメーターの金子志津枝さん。温かみのあるやわらかいデザインがとても素敵です。

トットちゃんの大きな水色のリボンと赤い襟付きのワンピースはとっても可愛いですね^^戦前の雰囲気もありつつも現代の子どもが見ても可愛いと思えるビジュアルです。

映画窓ぎわのトットちゃんを見た感想

ここからは映画のネタバレも含むのでまだ映画を見ていない人は気を付けてくださいね。

くるくる変わる表情のトットちゃんに引き込まれる

トットちゃんが新しい学校、トモエ学園に初めて訪れるところから物語が始まります。

小林先生とのやりとりがやっぱり素敵でした^^

初めて列車の教室に入ったときのトットちゃんの空想のシーンもアニメだからこそできる世界観で引き込まれました。子どもが普段描いている空想の世界ってこんな感じなのかな、とまぶしかったです。

もうすぐ小学生になる娘を持つ私としては、トットちゃんの自由さをあたたかく見守るお母さんすごいなと思いました。小学校まで1人で電車に乗って通ったり、休みの日に友達と遊びに行ったり。

おてんばすぎて小学校を退学になったトットちゃんだけど、すごく明るくてしっかりして心の優しい子だなーと感心しました。

やすゆきちゃんに関わる全てが悲しかった

絵本を読んで、やすゆきちゃんに何かがあったんだなということはわかっていたのもあってやすゆきちゃんに関わる全ての出来事が琴線に触れて悲しかったです。

「歩くのが遅いし本を読むのが好きだから」とみんなとお散歩に行けなかったやすゆきちゃん。木に登ったことのないやすゆきちゃんを一生懸命自分の木に登らせようとするトットちゃん。

やすゆきちゃんのお母さんが汚れた服を見て涙するシーンは涙がぼろぼろでした。今まで服が汚れるまで遊ぶことなんてなかったからびっくりだっただろうし、すごく嬉しかったと思います。「まぁこんなに汚して」という言葉と裏腹の涙は、思い出しても泣けます。。

トットちゃんと腕相撲して、トットちゃんがわざと負けたことにはいつも穏やかなやすゆきちゃんも本気で怒ってましたね。やすゆきちゃんの葛藤や成長が短い映画の中でもすごく感じられただけに、最後のシーンはとても悲しかった。

お祭りでお父さんとお母さんに泣いておねだりして買ってもらった、身体の弱いひよこがすぐに死んでしまった出来事とやすゆきちゃんの死がトットちゃんの中でも重なったことで余計に感情が揺さぶられました。

夢の中でトットちゃんを見送ってくれたやすゆきちゃん。最後は何も言わずに自分の好きな本をトットちゃんに託したやすゆきちゃん。

ルル

悲しかった。

地震のあとだっただけに余計に恐怖を感じた

私が映画を見たのは1月中旬くらい。年明けに大きな地震やいろんな悪いニュースが流れ込んできて、衝撃的な映像がまだ脳裏に焼き付いていて心もざわざわしていました。だからこそ余計にトットちゃんの映画は恐ろしさも感じました。

災害で家が壊れたり火事が起こるだけでも恐ろしいのに、敵国の飛行機が爆弾を落として破壊していくなんて。信じられないけど本当に起こったこと。

戦争の恐ろしさをオブラートに包むことはせずに映し出すことで、誰もが目をそらさずに考えさせられたと思います。

正直映画館の大スクリーンで見るのはちょっときつかったです……。戦争のお話でもあるということを意識せずに映画を見てしまったので衝撃が大きかった。。

5歳の娘の反応|ちょっと怖かったけど印象的な映画だったみたい

トットちゃんのお話は、子どもの視点から見た日常の出来事を切り取ったようなストーリー。プリキュアのように敵を倒したりするエピソードではないので、最初はトットちゃんのくるくる変わる表情に引き込まれたものの中盤は少し飽きたようで落ち着きなくそわそわしていました。

普通の日常だった毎日に、少しずつ戦争の影が見えてきて残酷な現実を目の当たりにしていくので、だんだん「こわい」と少し怯えていました。

でも「もう見るのやめて出る?」と聞くと「最後まで見る」とちゃんと最後まで見ていました。

終わったあとは「やすゆきちゃん死んじゃったね…」「悲しかった」と少しショックを受けていて、ちょっと怖かったかな?と心配でした。

でも2、3日後に「トットちゃんの本当の名前なんだっけ?」「黒柳徹子だけどトットちゃんっていうの!ってトットちゃんが言ったところ面白かった!」「トットちゃんのパパはトットすけって言ってたね」と急に映画の話をしてきたり、楽しかった部分も大きいようです。

トットちゃんたちがお昼ご飯の前に歌っていた「食べよ食べよ食べよ食べよ食べ物を♪」という歌もしっかり覚えていて、急に口ずさんだりもします。

かと思えば「やすゆきちゃんなんで死んじゃったんだろう、、」と悲しそうに言ったり、小さい子どもながらにいろんなことを感じたんだなぁと思うので一緒に見られて良かったです。

映画窓ぎわのトットちゃんの評判は?イラストや声優には賛否両論?

映画『窓際のトットちゃん』の評判はどうなのか、SNSの声を調査してみました。

予告だけでボロ泣きしてしまう人、本を読み返してボロ泣きしてしまう人と映画をとても楽しみにしている人がいっぱい。

中にはイラストに違和感を感じた人や声優キャストへの賛否両論もあったので具体的な口コミを紹介します。

ぞくっとするほど圧巻の傑作

トットちゃんの妄想シーンの世界観はとても幻想的で美しかったです。動きや色使いが豊かで、子どもの豊かな発想力を的確に描いていました。

最後の列車のシーンは、小さかったトットちゃんの成長を感じました。戦争の残酷さや恐ろしさだけでなく、優しさや強さ、前向きな心も感じられる映画でたしかに圧巻でした。

みんなで裸足で音楽に合わせて踊るリトミックのシーン、良かったですね。

戦争は過去のこと、ではなく今も起こっていること。目をそらしてしまいがちですが忘れてはいけないことですね。

小林先生の子どもに対する熱情は素晴らしかったですね。子どもの目線に立って考えてくれる、どうやったら子どもがのびのび学べる場所にできるのかを常に考えてくれる先生でした。

ゴジラより怖かった

本当に、私の第一の感想も「怖かった」です。平和だった日常の中にすこしずつ恐ろしいことが混じってくる。それが普通になる。

子どもの視点から日常の恐ろしい出来事が描かれるからこそ恐ろしさをさらに近く感じました。

涙が止まらない

トットちゃんの映画は、思い出すだけで涙が止まらない感じになります…。こんなに心の琴線に触れてくる映画ってなかなかないのでは。

メイクしているみたいなイラストが気になる人も

ほっぺや唇がメイクしているみたいに色づいているイラストが気になるという意見もありました。たしかに独特な色使いだなとは感じましたが……アイシャドウやチークのように気になる人は気になるかも。

私も映画を見る前は少し気になったのですが、見ているうちに全然気にならなくなりました。色の表現がとても豊かで独特で、明るさや怖さがよく表現されていて素晴らしかったです。

豪華な俳優による声優は賛否両論?

有名な俳優陣による声優キャストを見て、私は単純に「豪華だな」「楽しみ」と思ったのですが、声優ではなく俳優を起用することを喜ばない人も。

映画を見てみた感想としては声もすごく良かったです。

窓ぎわのトットちゃんの絵本を読んでみた感想

『窓ぎわのトットちゃん』は単行本、文庫本、絵本などいろんなバージョンがあります。

私は絵本を買ったので絵本を読んでみた感想を紹介しますね。

私が購入したのは絵本バージョン

タイトル絵本 1・2巻セット 窓ぎわのトットちゃん
黒柳徹子
いわさきちひろ
出版社講談社
価格3,300円

私は5歳の娘と一緒に読みたかったので1・2巻の2冊セットになった絵本バージョンを購入しました。

▼絵本▼

いわさきちひろさんの透明感のある色彩の昔懐かしのイラストです。絵本とは言え、1巻は95ページもあるのでしっかりした文量になっています。中にはところどころカラーのイラストが入っていて、漢字にはすべてふりがながふってあるので子どもでも読みやすくなっています。

トットちゃんと同じ、小学校低学年から読めるようになっていますが、もうすぐ1年生になる娘にはまだ1人で読むには難しそうです。でもとても喜んでくれました!

1章ずつ読み聞かせをして楽しんでいます^^

小学校に行って文字がスラスラ読めるようになって、また自分で読んでくれたら嬉しいなと思っています。

単行本や文庫もあります。

▼単行本▼

▼文庫▼

絵本を読んでみた感想

子どもに読ませる前に1人で一気読みしてしまいました。子どもの頃私も読んだし、好きだった記憶はあるのですが内容は全然覚えてなくて。

来年ちょうど娘が小学校に入学するので、これから娘が経験することや出会う人のことを想像していろんな気持ちになりました。

「〇〇しなさい」「▲▲しちゃだめよ」と家でも保育園でも怒られることは多いので、娘も「〇〇はしちゃだめなんだ」「こうすると怒られる」と日々学んでいるところです。

だけど、落ち着きがなくておてんばすぎて退学になってしまったトットちゃんが単にどうしようもなく悪い子なのかと言ったらそうじゃなくて。

「いろんな子がいるんだよ」とか「できないことがあってもいい」って言葉で説明するのは難しいし、5歳の娘に理解してもらうことはとても難しいのでトットちゃんの話を通じてちょっとずつ伝えていきたいです。

じっと話を聞いて、「君は、ほんとうは、いい子なんだよ」と温かく受け止めてくれた校長先生の存在は偉大だなぁと思いました。

ルル

すべてを包み込める優しさが自分にも欲しい。

映画窓ぎわのトットちゃんのあらすじと感想まとめ

映画『窓ぎわのトットちゃん』を紹介しました。

「怖い」と感じる部分もあったけど、目をそらしがちな恐ろしい現実に目を向けさせてくれる素晴らしい映画でもありました。怖さだけではなく、トットちゃんの前向きな姿勢や明るさには元気をもらいました。

昔本を読んだけどもう一度読みたいという人や、本をまだ読んだことがない!という人は絵本などもチェックしてみてくださいね。何度でもいろんな角度から味わいたくなる物語です。

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