
どうしても日本語の発音が抜けない英語になるんだけどなんで?

日本語と英語は全く異なる音や仕組みを持った言語だからね。
正しい音を知り、自分で発音できるようになること
そうすれば英語が正しく聞き取れるようになってきます。
例えば、母音。
日本語には「あいうえお」の5つの母音しかないのに対して、英語には22個の母音があります。

英語を聞いたときに、頭の中で日本語の発音に置き換えてしまう。同じ音なんてないのにね。

うん。まずは英語の音の仕組みを知ること、正しい音を知ることが大事だよ。
英語の発音の仕組みがわかっていると、英語らしい発音のコツがおさえられるようになります。
この記事では英語の発音のコツや音声学からわかる英語の音のしくみについて解説していきます。
- 英語の発音のコツが知りたい
- どうしても日本語みたいな英語になる
- 英語が喋れるようになりたい
- 英語の勉強の仕方が知りたい
英語の発音ができない理由

日本人にとって英語の発音が難しい理由は、英語を聴いたときに日本語に置き換えてしまって正しい発音が聞き取れていないからです。
我々の脳には、知らない音を聞いたとき、知っている音に無意識のうちに置き換えてしまう性質があります。日本人がよく知っている音は「かな=カタカナ」です。つまり、多くの日本人は、英語を聴いたときにカタカナに置き換えて聞いています。
引用:
私たちは知らない言葉を耳にしたとき、脳の中で知っている言葉に勝手に置き換えてしまいます。
英語を聴いたとき、頭の中で勝手にカタカナに置き換えてしまうのです。

空耳や聞き間違えも勝手に置き換えてしまうから発生するよ。
これは、英語の正しい発音を知らないから。


解消するには英語の正しい発音を知る必要があるよ。
発音が出来ればリスニングもできる
英語の発音が正しくできれば、リスニングもできるようになります。
なぜなら、
自分の口から出せる音は、簡単に聞き取ることができる
からです。
正しい発音ができるようになると、その音を聞いたときにすぐに判別できるようになります。なぜかというと、英語を聴いたときにその音の口の形が頭に浮かぶようになるためです。結果として、リスニング力が向上します。
引用:
英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる | 松澤喜好 |本 | 通販 | Amazon (p.17)

発音とリスニングはとても密接に関係してるの。
日本語と英語の違い

日本語と英語の大きな違いは子音を単体で発音するかしないかです。
日本語 | 子音と母音をセットにして発音する |
英語 | 子音を単体で発音することがある |
日本語は子音と母音を組み合わせて発音しますが、英語は子音のみの発音も多くあります。
子音のみの発音
↓
日本人にとってなじみのない音
↓
日本人にとっての発音習得のネックになる
日本語の単語は、語尾が子音のみで終わることはありません。そのため、何も意識しなければ頭の中で勝手に母音をつけ足して発音してしまいます。
また、子音のあとに母音がくっつくため、子音がそんなに強く発音されることがない日本語に対し、英語の子音は単体で強く、はっきりと発音されます。
- 子音を子音のみのまま止めること
- 子音を強くはっきり発音すること
この2つがしっかりできれば、カタコトの日本語英語ではなく、英語らしいなめらかな発音になります。
このように、気を付けるべきポイントがわかっていれば、自分が何につまづいているかがわかります。
あとはひたすら練習するだけです。

まずは正しいフォームを覚えること。スポーツと同じだね。

そう。フォームを覚えたらひたすら練習。
英語をマスターするには地道な努力と時間が必要です。
まずは正しい発音を身に着けること
これをしっかりやるとおもしろいくらいに英語の吸収力がぐっと上がります。
音声学からわかる音の仕組み

子音の発音に焦点を当て、具体的に音声学から見た音の仕組みを見ていきます。
- 英語の子音は全部で23個
- 英語の発音は有声音と無声音に分けられる
有声音と無声音の違い
まず有声音と無声音の違いを紹介します。

どう違うの?

のどに手を当てて「あー」と言ってみて。のどが振動するかでわかるよ。
無声音(voiceless sound)
喉に手を置いたときに振動を感じない音。
[s][ʃ][p][t][k][f][θ][tʃ]
有声音(voices sound)
喉に手を置いたときに振動を感じる音。
[z] [ʒ] [b][d][g][v][ð] [dʒ]
ペアになっている発音
[s]と[z]は口の動きは全く一緒ですが[s]は無声音で[z]は有声音です。
口の動きが同じペアは8つあります。
[s][z]–[ʃ][ʒ]–[p][b]–[t][d]–[k][g]–[f][v]–[θ][ð]–[tʃ][dʒ]

この16個の発音は実質8つの口の動きを覚えれば発音できるね。
参考URL
子音の音の種類・音の出し方
子音の音の種類・音の出し方の説明をします。
発音するときの舌の場所や、音の出し方もさまざまです。
ひとつひとつの発音の種類を丸覚えする必要はありません。
ただ、舌の位置がどこにあるべきか、口をどう動かすべきかがわかっていると、正しい発音により近づくことができます。

それぞれの発音を見ていくよ。
両唇音(bilabial)
上下の唇が使われる音。
口紅をつけたあとにぱっとするときと同じくらいしっかりと唇をくっつけて発音します。
[p][b][m][w]
鼻音(nasal)
鼻の付け根あたりに触れた手がぶるぶるっと振動を感じる。口の天井のやわらかい部分、「軟口蓋」(velum)を下げ、呼気が鼻腔を通る状態で作られた音。
[m][n][ŋ]
口音(oral)
軟口蓋を上げ、呼気が口腔を通る状態で作られた音。
舌は口内のどこにも触れない。
[ʃ] [ʒ] [tʃ] [dʒ] [r]
(例)Asia, vision, decisionなど
歯音(dental)
舌先が前歯の裏あたりの歯にくっつけて発音する。
[θ][ð]
(例)Thank you. やthink, thingなど
歯茎音(alveolar)
舌先が前歯の裏あたりの歯の根元にくっつく。
[t][d][s][z][n][l]
破裂音(plosive)
どこかで息をせき止めて、ぱっと開放するときに出る音。
[p][b][t][d][k][g]
摩擦音(fricative)
上下の唇の間のわずかな隙間を呼気が勢いよく通り抜けて摩擦させる音。
[s][θ][∫][f][h][v][ʒ]
破擦音(affricative)
破裂音と摩擦音を組み合わせた音。
[t∫][dʒ]
移行音(glide)
口の一部をいったん狭くして、広げながら出す音。
[w] [r] [j]
英語の発音マスターのコツ

英語の発音をマスターするコツは正しい口の動きを覚えること、何度も英語を聞いて発音してみることです。
英語の発音は
破裂したり、摩擦したり、舌を動かしたり、日本語を発するときに比べて、エネルギーが必要!

英語のほうが音の出し方がバラエティ豊か。何度も繰り返し発音して訓練することが必要だよ。

おすすめの勉強法をのせておくね。
- おすすめの本:英語耳
- 興味のあるものを教材にすること
- とにかく反復練習
おすすめの本:英語耳
発音を徹底的にマスターするのにおすすめの本は「英語耳」です。
音声学を独学で学ぶのはかなり難しいです。
私は大学の授業で学べたから良かったのですが、まともに勉強しようとするとかなり専門的な言葉が出てきてなかなか歯が立ちません。

「英語耳」は正しい発音の仕方をめちゃくちゃわかりやすくまとめてくれてる!
英語耳
「英語耳 発音ができるとリスニングができる」CD付
著者:松澤喜好
発行:株式会社KADOKAWA
正直音声学を勉強するまでそんなに英語好きでもなかったのですが、この本を読んで「めちゃくちゃおもしろい!」と思って英語にはまりました。

この本にめちゃくちゃ影響受けて卒論も書いたよ。卒論のテーマは「日本人はなぜ英語が苦手なのか」。
付属のCDで発音もみっちり学べるし、口の動きや舌の場所を全て図で解説してくれています。
理論的に理解することで、英語の発音に対する漠然とした苦手意識は少なくなります。

ちょっとやってみるだけでだいぶ変わるからね。できるようになるって楽しい!
興味のあるものを教材にする!

正直問題集とか楽しくないよね。

うん。日本語でも面白くない本とか読み進められない。
私がやっていたのは
洋画や海外ドラマを英語字幕でひたすら見る!
でした。
英語耳の本は一通りCDを聴きながら音読しましたが、もっとインプットしようとするなら!
自分が興味のある内容、好きな内容を英語で聴くのが一番です。
聴きながら声に出したり、書き取ったり、
聴く・読む・話す・書く
をいっぺんにやると英語の伸びが急激に上がります。
- シャドーイング:英語を聴きながら追いかけて声に出す
- ディクテーション:聴いた英語を書き取る
こちらの記事でも紹介していますが、オーディオブックもおすすめです。

まず映画見て理解して、洋書音読してオーディオブック聴いたりしてたね。

内容を理解してから英語聴くと、内容がクリアに入ってくる!
とにかく反復練習!

一度発音できるようになれば、今まで聞き取れなかった英語が耳に入ってくるようになってくるよ。

まずは発音の基礎を固める!そして大事なのはひたすら訓練すること!
発音の基礎を覚えた上で、単語を覚えたり、英文を読んだり、英語を聞いたりすると、頭の中で一度日本語に置き換えることなく、英語がすんなり頭に入ってくるようになります。
そうなったら
ひたすら練習!
やればやるだけ英語が身についてくるようになります。
おわりに
正しく発音できれば自然と英語を正しく聞き取ることができるようになり、リスニングスキルも上がってきます。

日本語なまりの英語ではなく、ネイティブに近い英語が話せるようになれば、自信もつくよね。
とにかくたくさん英語を聞く!たくさん発音する!を繰り返して英語力を上げていきましょう。

読んでくれてありがとう。少しでも役に立ったら嬉しいな。
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